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成田空港 さくらの丘通信3 [Aircraft]

さくらの丘通信はまだまだ南風の中離陸する飛行機で、今回は旅客機では無く貨物機を紹介します。

貨物機は旅客機を飛ばしている飛行機会社が貨物機を運航している場合と貨物機を専用で運航している会社に分かれる。

最初は全日空のANA CargoでAir Japanが運行をしており、Boeing767-300BCFとBoeing767-300ERFを使い沖縄那覇空港に貨物ベースを設けてアジアへの貨物ネットワークを構築している。

これらBoeing767-300貨物機は総称してBoeing767-300Fと呼んでいる。

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写真の飛行機はJA8286 Boeing767-300FでFはFreighterで貨物専用機の事。

ではERFとBCFの違いだが、ERFは旅客機300ERを貨物機に変更するにあたり

○ 全部胴体左舷のタイプA扉の簡素化

○ 全部胴体左舷に大型貨物扉

○ その他にメインギアの強化や窓の廃止など作成時に変更されている。

次に、BCFだがこちらは旅客機を貨物機に変更したもので、主デッキの貨物室を拡大しパレットを24枚積めるように変更し、9Gに耐えるリジッド・カーゴ・バリアが設置された。それ以外に色々改造されているが、省略します(^^)

次の貨物機はFEDEX EXPRESS(フェデックス エクスプレス)

レターコードは FX/FDXで世界最大の総合貨物会社。設立は1971年でテネシー州メンフィスで事業をスタートした。

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この飛行機は N883FD Boeing777-200F

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Boeing777-200Fは200LRをベースに開発され9,000Km以上をノンストップで飛行することが出来る。

旅客機との大きな違いは「窓が無いこと」「後部胴体左舷に大型の貨物扉が着いたこと」「9Gに耐えるリジッド・カーゴ・バリアが付くこと」など色々ある。

ここで、フェデックスのもう一機を紹介します。

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こちらはペイロード(離陸重量)が低かったのか結構早くから離陸したみたいで、さくらの丘では既に真上になってしまったが、フェデックスの N593FE McDonnellDouglasのMD-11F

このMD-11Fの特徴は旅客機のMD-11でもそうだが、エンジン3発機でそのうち1発は主翼に取り付けられている。

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取得に取り付けられた機種ならBoeing727などもあるが、こちらはエンジンから吸い込んだ空気をそのまままっすぐに後方噴射することで、効率的な機構になっている。

さて、こちらは日本で唯一の貨物専門の航空会社で日本貨物航空株式会社で通称NCA(Nippon Cargo Airlines)

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このときは、待機場からドックに移動している所で、考えてみたらNCAが飛んでいる所を見たことがない(笑)

レターコードは KZ/NCAで JA06KZ Boeing747-400Fになる。

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NCAは日本で唯一の貨物専門航空会社として1978年に日本郵船や数社の海運会社、そして全日空の出資で設立された。

2005年には全日空が保有していた株を日本郵船が買い取り、日本郵船参加の貨物エアラインとして運行し、2009年からはJALの貨物とコードシェアを開始している。

しかし、カラーリングやロゴの配置など、資本が抜けたANAの面影を残している。

ここで使われているBoeing777-400Fだが747はオイルショックで旅客機としてのニーズが少ないと判断され、Boeing社で貨物への変更も想定して作られていたのでコックピット下の全面が大きく開く様になっている。

そして最後はUPS N346UP Boeing767-300F

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UPSは1907年設立の小荷物宅配会社の航空機部門で1988年から運行を行っている。本社はケンタッキー州のルイビル空港を拠点とし、世界各国に航空貨物配送を行っている。

特にアジア地域に強く、2008年からは全日空とも提携関係にある。

これ以外にも、貨物専門や貨物機を運航している飛行会社もあるのだが、成田でよく見れるのはこの4社+JAL CARGOだと思います。