厳冬の北海道 [Aircraft]
今年は、日本全国雪が多く、東北や北陸では雪害に悩まされている。
それは、北海道でも同じで、毎週何日かで雪が降っており、それは新千歳空港でも同じ。
先日、新千歳空港は紹介しましたが、空港のお店で楽しく過ごしている間に、空港のエプロン(飛行機が駐機するところ)では多くの人たちの努力で、飛行機が予定通りに飛んでいるので、今日はそれを紹介します。
北海道などでは雪で滑走路の除雪は当たり前で、それ以外に機体に着氷した雪を取り除く作業が行われている。
これはJALの主翼に積もった雪を吹き飛ばし、氷結防止材を散布している所で、飛行機は翼(主翼や尾翼)に雪が積もるとそれだけでバランスが崩れ、飛行に影響が出る。
そこで活躍するのが翼に積もった雪を空圧で飛ばし、氷結防止剤を散布するディアイシング車でので雪国では大事な作業です。
このディアイシング車は通常のトラックに、クレーン車のオペレーション部分がアームに乗っかり、そこから伸びた別アームから空気を噴射したり、氷結防止材を散布したりするのだ。
そして除雪・氷結防止が済むと、オペレーション部分を折りたたみ、次の飛行機に向かう。
オペレーション部分は
こんな感じで、飛行機よりも高い位置にあがり、そこから作業を行う。
そして折りたたむとこんな感じになる。
これはAIR DOのディアイシングカーで白クマのBEAR DO君が楽しい(^^)
次の写真は主翼に着いた雪を吹き飛ばし、その後氷結防止材を撒いている所。
飛行機は1万メートル上空では-50℃の中を飛ぶのに、-5℃位で何故予防をするのか?と思うかもしれませんが、飛行機は800Km以上の速度で飛行するので、内部の水分が凍る事はあるが、着氷とかは起こりずらい。
もし、飛行中に凍っても電熱線やエアの力で氷を剥がし、操縦に影響が出ない様にするのだが、地上だと氷結防止が出来ないので、凍らないようにエプロンで作業が行われるのだ。
ANAでも一生懸命に氷結防止を行っている中、AirDO が到着
タクシーウェイを見て貰ってもわかるが、滑走路以外は圧雪状態で飛行機のタクシー速度もいつもの半分以下。
確かに、飛行機のタイヤにはスタッドレスとかは無いので、滑らないようにゆっくり走っている。
駐機している飛行機で温度差が着氷のムラになって表れているので
さて、雪の中滑走路に向かう飛行機で、タクシーをする為に、エンジンパワーを少しずつ上げ出すと
地吹雪の様に雪が舞い上がりだす。
離陸に向けてエンジンパワーを上げるとすっかりブリザード状態に・・
その手前をエコボンが駐機場に向かっていたので撮影
冬の新千歳は、こんな雪でも通常通りに運行しているが、東京とかは本当に雪に弱いですね(^^ゞ