心筋梗塞を考える! [健康]
僕が今年の7月に急性心筋梗塞を発症し救急車でCCUに運ばれ、入院したことは既にご存じの事だとは思いますが、その後何人かの人から問い合わせをもらったりしたので、ここで心筋梗塞を考えるとしてどんな病気なのか?を再度考えてみたいと思います。
今回使用する画像は国立循環器病研究センター病院から利用させて貰っています。
さて、人間の体にある心臓ですが、僕の記事でも退院しましたで簡単に書きましたが心臓には3つの冠動脈と呼ばれる血管が心臓に血液を送ることで心臓を動かしています。
このどれかの血管が狭窄したり、血栓(プラーク)と呼ばれるものが狭くなった所に詰まったりしてそこから先に血液が流れなくなる病気が心筋梗塞となります。
さてここで狭心症と言う言葉を聞くこともあると思いますが、狭心症は動脈硬化や血管が過剰収縮するものが狭心症でそこから心筋梗塞や心不全を起こすこともあります。
ここで狭心症と心筋梗塞の違いですが、狭心症で狭くなった血管は元に戻ったりすることで症状が改善することもありますが、通常は血管が細くなって息苦しさなどを通常時でも感じていることがあります。
そして心筋梗塞の場合は血管が閉塞してしまうと元に戻らず、発症するとその先に血液が送られなくなり、その結果血液が流れなくなり、心筋が壊死していくという病気で、発症したら兎に角どれだけ早く血流を戻すかに、その後が決定してしまいます。
また、血管が閉塞した事で心臓が停止してしまうこともあり、その場合はAEDや心臓マッサージで兎に角心臓を動かす事が重要です。
心臓が1分停止するとその間に脳とかにも血流を遅れなくなり、5分停止で社会復帰が困難になるといわれています。
元マリノスの松田選手は心筋梗塞発生後心停止になり、2部リーグにいたためグラウンドにもAEDがなく、命を落としましたが、逆にお笑い芸人の松村邦洋さんは東京マラソンの時に心筋梗塞を起こし、その場でAEDで心臓を蘇生し今に至ると言うことで、その時の環境で生死が決まる事もあります。
さて、急性心筋梗塞の原因と言われているのは血栓(プラーク)が何らかの原因で剥がれてその場で詰まる事で発症しますが、僕の場合は完全に閉塞せずに血流が流れたり詰まったりを開始しだした時に自分で変だと思い、救急車を呼んだことで早く対処が出来たのだと思います。
この詰まった冠動脈を復活させるためには30年以上前は胸を開いてバイパス手術とかが殆どでしたが、今はカテーテル治療が主流で、動脈硬化が激しくカテーテルを通せない時だけ開胸手術と体に負担のかからなくなっています。
カテーテル治療ですが、閉塞した部分をバルーンと言う方法で広げて、その後再閉塞を防ぐためにステントと言う治療が一般的になっていますがそれは以下の方法で行います。
ここで、注意して頂きたいことは心臓などの検査で動脈硬化が進んでいるとか言われた場合は早期に治療をして頂きたいです。
僕の場合は10年前に心臓ドックを受けて、その時は問題無く突然でしたが、僕のお袋は造影剤のアレルギーがあり冠動脈閉塞があったのですが治療をせずにいたことで、心筋梗塞を起こし、女子医大に運ばれましたが動脈硬化が進みすぎ石灰化してカテーテルが通らずに、その後心不全とか何回も入退院を繰り返しましたので、カテーテル治療が必要とか言われた場合は怖がらずに治療を受けて下さい。
緊急の場合は足の付け根からカテ―テルを入れますが、今では緊急ではない場合は手首からカテーテルを入れる事も多くなり、患者の体への負担も少なくなってきています。
この足からの場合ですが、足の付け根からカテーテルを挿入しますが、治療後止血するまで足を曲げること出来ず、寝返りも禁止になりますので、本当にこれはきついです。
僕の場合、最初のカテーテルは緊急だった為足からカテーテルを入れたのですが、その後再閉塞があったときのために6時間カテーテル導入管が入った状態で、管を入れている間はもちろん、管を抜いてから止血するまで合計18時間全く動くことの出来ない状態でした(^^)
ちなみに、ネットで拾ったカテーテルとバルーンの写真ですが、この風船を膨らますのは一気に行うのではなく、少しずつ気圧を上げて行います。
最初は5気圧で膨らまし、血流を少し快復したら7気圧、9気圧と最大16気圧まで膨らまします(治療中に意識があるのでこの会話が聞こえていました)
また詰まったところに留置するステントですがこんな感じらしいです。
そしてカテーテル全体です。
ちなみに、このカテーテルですが、健康保険で1ヶ月の最大支払い額申請をして僕の場合7月、8月で食事代とか何だかで35万程度で、生命保険で戻って来たので問題はないですが、治療費の合計をみると180万くらいかかっています。
特にステントセットは1セット30万くらいで、僕の場合治療と予防を含めて3セット入れたのでそれだけで90万とはビックラポンです。
でも、命には替えられないので、カテーテル検査を進められたときには拒まずに進んで受けて貰いたいと思います。
ちなみに、心筋梗塞で入院すると、退院後半年~10ヶ月の間に再度カテーテル検査を行う必要があり、ここで再閉塞とかがなければその後は問題なしと言う事になるらしいので、来年の3月にカテーテル検査を予約しています。
カテーテル検査だけだと2泊3日の入院ですむので、以外とお手軽です(^^)
いずれにしても心臓は止まったら終わりなので大事にしたいと思います!