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美味しかったワイン [ワイン]

最近、ワインの話題が少なくなっていて、ワインが出てくるのは飛行機の中ばかりなので、今回はワインを中心にした話題にしたいと思います。 

僕は、飲んだワイン[バー]で、美味しいな!と思ったワインはデジカメで記録しておく事が多いのですが、その中から幾つか紹介します。

今回紹介するワインはフランスのブルゴーニュ地方のワインとボルドー地方のワインなので、違いを最初に説明します。

ブルゴーニュ地方で作られるワインは単一の葡萄品種で作られていて、赤だとピノ・ノアールで白だとシャルドネと言う葡萄で作られていて、葡萄畑のある場所で名前が変わります。

格付けは特級(GRAND CRU:グラン・クリュ)を最高に1級(1er CRU:プルミエール・クリュ)、村名・・って感じで続きます。

ブルゴーニュでは生産者をドメーヌと言い、作り手の力が大きく影響します。

これに対してボルドーのワインはカベルネ・ソービニオンやメルローなどいくつかの葡萄品種を混ぜて(アッセンブラージュ)作られたりしています。

格付けはボルドーの格付けに従って、1級~5級、ブルジョワ級や、グラーブ格付け、ポムロールなど色々ありますが、格付け1級は5つのChâteau(シャトー)を筆頭にピラミッド型になっています。

ここで、ボルドーでは生産者はドメーヌでは無く、Châteauになりワインにもシャトー何々と言う名前がつきます。

さて最初に紹介するのはBourgogne Hautes-Côtes de Nuits DRC(ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ)で注目して欲しいのはDRCの文字です。

下の写真でも2004の1行下にMIS EN BOUTEILLE PAR DRC・・と書いて有ると思いますがこのDRCはDomaine de la Romanée-Conti(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)の大文字の部分をとったもので最高級ワインのロマネコンティ等を作っているブルゴーニュのワインメーカーです。

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ロマネコンティは1本が安くても100万くらいで、高いものだと200万くらいにもなるワインです。

このDRCが作っているワインで赤ワインは「ロマネコンティ」「ラ・ターシュ」「リシュブール」「ロマネ・サン・ヴィヴァン」「グラン・エシェゾー」「エシェゾー」の6品種があり

白ワインが「モンラッシェ」の一種類と言われていますが、実はもう一本の白ワインがあり、それがこのBourgogne Hautes-Côtes de Nuitsで、DRCがサン・ヴィヴァン修道院跡地で作っており、サン・ヴィヴァン修道院の修復費用の為に、作っているワインです。

格付け的にはブルゴーニュの白ワインと言う一番下の扱いになり、同じ名前のワインは1本1000円台で購入できますが、このワインは輸入本数も少なく、1万~2万で取引されています。

飲んだ雰囲気は芝生の香りと甘いアロマがあり、樽香も強いので和食に合うかも?って言うワインです。

次のワインもブルゴーニュのワインでVOSNE-ROMANEEというワインです。作り手は僕の好きなミッシェル・グロが作っているワインです。

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ヴォーヌ・ロマネの1級畑であるクロ・デ・レアはMONOPOLE(単一畑)で他の畑の葡萄は一切混ざっていないワインです。

このグロファミリーはフランスでも人気のあるワインを作っていて、姉のAFグロのワインはセラーで寝ています。

そしてこちらもブルゴーニュのEchezeaux Maison Nicolas Potel(ニコラ・ポテルのエシェゾー)

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2001年のヴィンテージなので、意外と早く飲み頃になります。

ワインは作られた年の気候で超熟か早く飲めるワインに別れますが、このワインは10年寝かせて飲みました。

アロマは100種類の花の香りがするようなワインでした。

エシェゾーはAFグロの作品も持っているのですが、こちらは2005年のヴィンテージなので15年以上は寝かせないといけないワインで、今もセラーで寝ています。

次はBordeaux(ボルドー)はコート・ド・カステヨン、ジロンド川の右岸で作られているワインです。ボルドーでは5大シャトーがあり、ジロンド川の左岸に全て存在しており、マルゴーやラトゥール、オーブリオンなどの1級シャトーがあります。

紹介するワインは目隠しテイスティングで1本30万を超えるペトリュスと最後まで争ったワイン:Poupille:プピーユとその上級ワインのPoupille Atypique:プピーユ・アティピックです。

最初のワインはプピーユでファースト・ラベルワインになりセカンド・ラベルにはChâteau Poupilleがあります。

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葡萄品種はメルロー100%で作られており、写真は2000年ですが、1999年と2000年、2002年、2005年で合計10本以上はまだセラーに寝ています。

そしてその上級ワインのPoupille Atypiqueは

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このワインで、80年以上の古木から作られたワインで「通常ではない」と言う意味のアティピックと名付けられています。

プピーユはメルローの特徴がよく出ていて、タンニンは軽いのですがぶれは無く、メルローらしさのあるワインです、アティピックはそのワインの目指す骨格がよくわかり、80年を越えるヴィエイユ・ヴィーニュの力量が出ていると思います。

ワインのお話は次回に続きます(^^)